ゴールドマン・サックスのアナリストは、日本政府が円安阻止のために最大30回の為替介入を行う余力があると試算しました。先週の介入額は約5兆円(313億ドル)と推定されており、これは日本の外貨準備高から見ても十分な規模であるとされています。
この分析は、日本政府・日銀が円安阻止に対して強い意志と実行能力を持っていることを市場に示唆します。介入の「弾薬」が豊富であるという認識は、投機的な円売りを抑制する心理的効果をもたらす可能性がありますが、根本的な日米金利差の解消には日銀の金融政策変更が不可欠です。
USD/JPYは介入警戒感から一時的に上値が重くなるものの、日米金利差の根強い存在により、再び円安方向へ推移する傾向が見られます。本日のデータでも157円台で推移しており、介入の有無に関わらず円安圧力が継続していることを示唆しています。
為替介入は短期的な時間稼ぎに過ぎず、日銀が本格的な金融引き締めに踏み切らない限り、円安トレンドは変わらない。むしろ、介入は投機筋に「押し目買い」の機会を与えているとの見方もできる。
日銀の次回の金融政策決定会合(6月)での追加利上げの有無と、その際のフォワードガイダンス。米国の消費者物価指数(CPI)や雇用統計など、日米金利差に影響を与える経済指標。政府・日銀による追加介入の有無と規模。